「AGA」「ヘアサイクル(毛周期)」今までに聞いた事もなかった言葉が、気になりだしたのはいつ頃ですか?あなたの髪が薄くなり始めた頃と一致しますか!?
最近では、『AGA(エージーエー)』の言葉がテレビCMでもよく流れてきていますね!実は約10年前から、「AGA」の言葉と共に広告は始まっていたのですが、その時は気づかなかったかもしれません。
なぜなら、その当時はあなたにとって全く関係のないものだったからです。
しかし、現在これを読んでいるあなたは少なからず、髪の毛に悩みを抱えていらっしゃるのではないでしょうか?
ここでは、「AGA」についてより理解を深めていただく為に、「ヘアサイクル(毛周期)」について詳しくお話しさせていただきます。
ヘアサイクル(毛周期)をサクッと解説!
ヘアサイクル(毛周期)とは、【毛が生えて⇒伸びて⇒抜ける】これが繰り返される毛の仕組みの事を言います。ヘアサイクル(毛周期)が正常に保たれている事で健康な髪の毛が伸び、毎日の抜け毛があっても髪の毛の量が減る事はないのです。
≪髪の毛についてのサクッと豆知識≫
- 髪の毛の寿命は、2~6年!
- 髪の毛は、毎日50~100本抜ける
- 正常なヘアサイクルが乱れると薄毛になる
ヘアサイクル(毛周期)について、正常なヘアサイクル(毛周期)が乱れるとなぜ薄毛になるのか、もっと詳しく知りたい方は本ページを読み続けていただけたら嬉しいです。
【ヘアサイクルの期間】まつ毛を切ると伸びてくる?
本ページでは、髪の毛のヘアサイクル(毛周期)について解説していきます。
その前に、ちょっと毛にまつわる余談をさせてください。
『毛』と言うものは、身体のいたるところに生えていますよね。脇毛やすね毛、ヒゲなど厄介なムダ毛は剃っても剃っても生えて来るのに、あってほしい髪の毛だけが薄くなる・・・なんだか、不公平と言うか悩みのタネは尽きませんよね。
ところで、今までにまつ毛を切った事がありますか?
私は、小さい頃に「まつ毛がもっと長かったらいいのに・・・」と言う願望とちょっとした好奇心からまつ毛を切った事があります。
髪の毛は、切れば伸びてくるのだからまつ毛も一緒だろう。と言う、なんとも単純な考えだったのです。結果は、もちろん普段の自分のまつ毛以上の長さになる事はなく、いつの間にかいつものまつ毛に戻っていた気がします。
※クリックすると、各部位のヘアサイクルの期間が分かります。
ヘアサイクル(毛周期)の3つの期間
アサイクル(毛周期)は、【成長期】【退行期】【休止期】の大きく3つの期間に分かれています。女性の場合は3~6年、男性の場合は2~5年で、ヘアサイクル(毛周期)が一周します。
画像:メンズサポートクリニックより
成長期(早期・中期・後期)
成長期の早期では、古くなった髪の毛を押し上げながら発毛していきます。この時期には、毛細血管から流れてくる酸素・血液を元に多くの栄養を吸収して健康な髪の毛を作っていきます。
成長期はヘアサイクル(毛周期)の中で一番長く、今生えている髪の毛の約90%がこの成長期にになります。成長期は通常で2~6年間になり、この期間に髪の毛を切った場合でも毛根部分は残っていますので再度成長します。
退行期
退行期は、今まで分裂を繰り返していた細胞(毛母細胞)の力が弱り成長しなくなる時期です。成長しきった髪の毛が退行期に入ると、髪の毛を黒く保っている細胞(色素細胞)が働かなくなる為、成長期を全うした健康な毛は毛根が白い状態のものが多いです。
退行期は、2~3週間かけてゆっくり成長が止まっていきます。今生えている髪の毛の1%が退行期に当たります。
休止期
休止期は、細胞分裂が完全に止まり成長しなくなる時期です。この頃になると、成長が止まった髪の毛は新しい髪の毛を育て始める為、徐々に上に移動して抜けやすい状態になります。
休止期では、毛穴と毛根の接着剤は既に外れており毛穴に髪の毛が刺さっているような状態です。休止期間は2~4ヵ月と以外に長く、この間に髪をといたりシャンプーをするなど軽い刺激で抜け毛となります。今生えている髪の10%以上が休止期に当たります。
髪の毛の寿命と成長速度
髪の毛の中でも、頭頂部が一番伸びる速度が速く次に側頭部、後頭部と速度が若干違ってきます。
性別・個人差もありますが、1日に0.2mm~0.4mm伸び1ヵ月で約1cm成長する事になります。ヘアサイクル(毛周期)が一周するのに女性は3~6年、男性は2~5年と言われています。
ヘアサイクル(毛周期)の回数は無限ではない!
ヘアサイクル(毛周期)の基本が理解できれば、毎日の抜け毛も正常な範囲であれば問題ない事が分かりますね!
年齢を重ねても、ヘアサイクル(毛周期)のおかげで髪が生え続けてくれるから安心!と、思ってしまいがちですがヘアサイクル(毛周期)にも限界があります。
人間の身体は、様々な細胞(小さな組織)で作られており、細胞分裂する事で成長します。私たちの両親の年代になると、皮膚のかすり傷が治りにくかったり、爪が伸びないなどの現象が現れてきますが、これも細胞分裂の回数に関係があるのです。
つまりは、ヘアサイクル(毛周期)の期間×細胞分裂の回数が髪の毛の寿命だと言えます。細胞分裂の回数には、多少の個人差はありますが薄毛と大きく関わりがあるほどではありません。
しかし、ヘアサイクル(毛周期)は身体の内部からの影響で周期が乱れる事があります。
ヘアサイクル(毛周期)の乱れるとどのような事が起こるのか?続けて解説していきます。
ヘアサイクル(毛周期)の乱れとAGA(男性型脱毛症)の関係
ヘアサイクル(毛周期)が乱れるとは、どのような現象の事を言うのでしょうか?
正常なヘアサイクル(毛周期)では、成長期⇒退行期⇒休止期が2~6年で一周します。長い成長期で、通常は十分な栄養を摂取して太く健康な髪の毛として伸びていくのです。
しかし、何等かの原因でこのヘアサイクル(毛周期)が乱れると、成長期が極端に短くなり十分に成長しないまま退行期⇒休止期を迎えてしまうのです。
ヘアサイクル(毛周期)を短くする原因が気になる方は、関連記事を参考にしてみてください。
画像:メンズサポートクリニックより
ヘアサイクル(毛周期)の乱れは期間が短縮される
『ヘアサイクル(毛周期)が乱れる』とは、周期が極端に短くなる事を言います。
正常な場合 | 短縮された場合 | |
---|---|---|
成長期 | 2~6年 | 数ヵ月~1年 |
退行期 | 2~3週間 | 2~3週間 |
休止期 | 3~4ヵ月 | 3~4ヵ月 |
正常な場合であれば、成長期が2~6年もあり健康な髪の毛が伸び続けるのに対して、ヘアサイクル(毛周期)が乱れ周期が短縮された場合は、成長期が1年以下になることもあります。
その為十分に成長しないまま細胞分裂が止まり、細くて短い毛が抜け毛となるのです。
ヘアサイクル(毛周期)の乱れはAGAの特徴
現在20代~50代の薄毛に悩んでいる方の多くが、AGA(男性型脱毛症)だと言われています。AGA(男性型脱毛症)は、遺伝や男性ホルモンの影響によってヘアサイクル(毛周期)が乱れる事が原因で薄毛になります。
AGA(男性型脱毛症)で薄毛になっている場合は、一時的な多量の抜け毛ではなく正常よりも多くの抜け毛が継続して起こります。
抜け毛になる原因は、ヘアサイクル(毛周期)の成長期が短くなる為なので、成長しきれていない髪の毛が抜け落ちる事になります。
≪成長しきれていない毛とは≫
- 通常の自分の髪の毛よりも細い
- 10cm程の短い髪の毛
- 柔らかく、色素が薄い髪の毛
またAGA(男性型脱毛症)の特徴は、抜け毛だけでなく髪の毛全体が細く柔らかくなります。最近抜け毛が多い、髪の毛が伸びていない気がするのは、AGA(男性型脱毛症)のサインかもしれません。
自分がAGA(男性型脱毛症)かどうか確かめたい方は、関連記事を参考にしてみてください。
ヘアサイクル(毛周期)の【まとめ】
いかがでしたか?
私はヘアサイクル(毛周期)を理解する前までは、髪の毛を切らなければ永遠に伸びるものだと思っていました。髪の毛1本1本にも命があり、寿命がある、そう思うと自分の髪の毛にもっと愛着がわいてきませんか?
AGA(男性型脱毛症)について調べてると、常に『ヘアサイクル(毛周期)』と言う言葉が常に出てきます。本ページで、ヘアサイクル(毛周期)を理解していただいた事で、今後もっとAGA(男性型脱毛症)への理解を深めていただけると思います。
自分の薄毛の原因を知る事で、解決策も見えてきます。薄毛に悩んでいる方が、独りで悩まないでいい日本になればいいなぁと、いつも思っています。あなたの薄毛がAGA(男性型脱毛症)なら、治せる時代です。あなたの明るい未来を応援しています。