現在では薄毛治療の選択肢は、いくつかあります。飲み薬と塗り薬どっちが効果が実感できるのか?と疑問に思っている方の為に「薄毛治療に飲み薬は必須なのか?」をまとめています。
塗り薬と用途が似ている事から、よく勘違いされるのは「育毛剤」です。
この点にも触れながら、薄毛治療における飲み薬と塗り薬の効果の違いを比較してみました。
薄毛治療で飲み薬は必須なのか?効果の仕組みを知ろう!
結論から言うと、本気で薄毛治療を行うならば、飲み薬が必要になってきます。
なぜなら、薄毛の原因は身体の内側にひそんでいるため、飲み薬による身体の内側からのアプローチが必要だからです。
飲み薬を服用して改善された確率
薄毛の原因を大きく分けると、「男性ホルモンの影響」と「髪の栄養不足」の2つになります。薄毛治療に使われる飲み薬は、2つの原因のうちどちらかにアプローチするようにできています。飲み薬を服用したらどのくらいの確率で薄毛が改善されるのかは、個人の体質と服用する薬によって異なるのですがAGAクリニックが実施した「薄毛治療による発毛効果の実感率は99%以上」とされています。
私が取材した複数のAGAクリニックでの発毛実感率は、かなり高い数字になっています。
ここで、薄毛治療における「飲み薬」のみの効果を知る為に抗AGA薬の臨床試験の詳細を見てみましょう。
薄毛治療の代表的な飲み薬「プロペシア」の臨床実績
ひとつの目安として、代表的な飲み薬である「プロペシア錠」の国内臨床成績を紹介しましょう。プロペシア錠について簡単に説明すると、身体の内側から薄毛の進行原因を抑制する役割があります。
通常の薄毛治療では、
⑴薄毛の進行原因を抑制する役割
⑵発毛を促進する役割(ミノキシジルタブレット)
この2つが併用して飲み薬として処方されます。薄毛の進行原因を抑制しただけでは、自分の髪の毛の状態が変わらない(現状維持=悪化していない)ので、効果を感じにくい方もいます。
医薬品医療機器総合機構(Pmda)によると、24~50歳の男性型脱毛症患者を対象にした臨床試験によると、48週間で次のような結果が出たそうです。
- プロペシア錠0.2mgを投与した人の54.2%が薄毛改善
- プロペシア錠1mgを投与した人の58.3%が薄毛改善
さらに服用期間を2~3年間と延長すると、軽度の薄毛であれば68~78%の人に改善以上の効果があったと報告されています。
もちろん効果には個人差があるので、医師の指導に従い、根気強く服用を続けることが大切です。
塗り薬だけで薄毛が改善するのか?
ここで、世間の誤解を解く為に「薄毛治療の塗り薬と市販されている育毛剤の違い」を簡単に解説します。
≪塗り薬と育毛剤の違い≫
- 塗り薬:医師が処方する医薬品を使用した塗り薬(ミノキシジル含有)
- 育毛剤:医薬品を使用していない医薬部外品、または化粧品
日本皮膚科学会の「男性型及び女性型脱毛症ガイドライン(2017年版)」の推奨度を見てみましょう!
- 薄毛治療の塗り薬(ミノキシジル含有) Aランク
- 薄毛治療の飲み薬(フィナステリド薬) Aランク
- 薄毛治療の飲み薬(デュタステリド薬) Aランク
- 育毛剤(*詳細下) C1ランク
*育毛剤には、様々なものが含まれています。種類によっても違いますが、日本皮膚科学会ではサイトプリン、ペンタデカン、ビストプロスト、ケトコナゾールの外用が有用であるかについて提示してありました。
参照:日本皮膚科学会、男性型及び女性型脱毛症ガイドライン(2017年版)
育毛剤の種類によっても含有物が異なりますが、どれも日本皮膚科学会では推奨(C1以下である=根拠がないので推奨できないレベル)指定な事を覚えておくといいでしょう。
育毛剤の主なメリットは、頭皮の状態を整えて丈夫な髪を増やす土壌を作ることです。このほか体の外側から髪に栄養を届けるといった働きもありますが、これだけでは十分な効果を実感は難しいですね。
AGAクリニックで処方される外用薬はミノキシジル含有
一方、AGAクリニックで医師によって処方される外用薬にはミノキシジルが含まれています。多くのクリニックがミノキシジル4−6%の外用薬を使用しています。
実際に、AGAクリニックで治療を受ける患者の多くが内服薬と外用薬を併用しています。AGAクリニックのレポートからも、AGAによる薄毛の進行原因を抑制する飲み薬のみの治療よりも、外用薬を併用した薄毛治療の方が効果が高い事がわかります。
薄毛治療の飲み薬は、いつ始めるのがいいのか?
薄毛治療を始めるのは、早ければ早いほど良いです。若いころに治療を始める方が薄毛も軽度なので、薬の効果が表れやすい可能性があります。次のような傾向が現れたら、飲み薬を使うことも含めて本格的な薄毛治療を考えることをおすすめします。
- 髪の毛にコシがなく、産毛のようになってきた
- 以前よりも細く短い髪の毛が増えてきた
- 毛根部分が柔らかくなってきた
- 抜け毛が増えてきた
次に、薄毛治療で使用される飲み薬の種類について詳しくまとめていきます。
薄毛治療の飲み薬の種類まとめ
薄毛治療には、プロペシア(フィナステリド)、ザガーロ(デュタステリド)、ミノキシジルタブレット、パントガール(女性用内服薬)といった飲み薬使われます。
4つの薬は、大きく2つのタイプに分けられます。それぞれの違いや入手方法について解説しましょう。
薄毛治療に欠かせない飲み薬は2タイプ
薄毛治療に使われる飲み薬は次の2タイプに分けられます。
- 薄毛の進行原因を抑制する
- 発毛を促進する
薄毛の進行原因を抑制する飲み薬は、薄毛の原因となる男性ホルモン・ジヒドロテストステロン(DHT)を作る5αリダクターゼの働きを阻害します。
5αリダクターゼには1型と2型があるので、そのどちらか、あるいは両方に働きかける薬を服用します。
発毛を促進する飲み薬は、血流を促して栄養を届けやすくし髪の毛の成長に欠かせない毛母細胞への刺激によって発毛促進を行います。また、薬そのものに髪の毛に必要な栄養素を含ませることで、髪の毛の成長を助ける事もあります。
薄毛治療の飲み薬を安く入手するには
医薬品には最初に開発された「先発医薬品」と、先発医薬品の特許が切れた後に同じ有効成分を用いて作られる「後発薬」があります。
後発薬はジェネリック医薬品という名前で広く知れ渡っていますね。
薄毛治療専門のAGAクリニックの多くでは、ジェネリック医薬品を取り扱っています。このほか、AGAクリニックによってはオリジナル薬品が処方されることもあります。
プロペシア(フィナステリド)の効果と副作用
プロペシアは、フィナステリドという有効成分を含んだ飲み薬です。使用できるのは20歳以上の男性で、AGA(男性型脱毛症)と認められた場合に限られます。
女性の服用は、ガイドラインで推奨されていないので注意が必要です。
先述の通り、プロペシア(フィナステリド)は国内の臨床試験でも実績が証明されており、薄毛治療の飲み薬の代表的存在です。服用は1日1回となります。
効果
プロペシアには、ジヒドロテストステロンを作る5αリダクターゼのうち、2型の働きを阻害する効果があります。AGAの原因となるのは5αリダクターゼ2型であるケースが多いことから、薄毛治療の飲み薬として活用されています。なお、効果を得るためには原則として6ヶ月以上の連日投与が必要です。
副作用
臨床試験では、服用した方の4%の人に副作用が現れたと報告されています。主な副作用はリビドー減退(性欲の減退)と勃起機能不全です。
リビドー減退に関しては、薬を飲むのを辞めても続く場合があります。(AGAの内服薬による現象か判断しずらい場合もあります。)
ほかの副作用としては、蕁麻疹やめまいなどが挙げられますが、いずれもとても稀なケースです。
ザガーロ(デュタステリド)の効果と副作用
ザガーロは、デュタステリドという有効成分を含んだ飲み薬です。
2016年6月から発売開始された、比較的新しい薬です。
こちらもプロペシア(フィナステリド)と同じく、使用できるのは20歳以上の男性で、AGA(男性型脱毛症)と認められた場合のみです。
なお女性の服用は禁じられています。服用は1日1回となります。
効果
ザガーロ(デュタステリド)もプロペシア(フィナステリド)と同じく、薄毛の進行原因を抑制する飲み薬です。プロペシア(フィナステリド)と違う点は、ザガーロは5αリダクターゼの1型と2型の両方にアプローチできる点にあります。
また、医師の中ではザガーロ(デュタステリド)の方が効果が強いと述べるものもいます。
5αリダクターゼ2型を阻害しても薄毛が改善されない場合は、1型を阻害すると改善が実感できるケースがあります。
ザガーロは早ければ12週目で改善を実感するケースもありますが、原則として6ヶ月以上の連続投与が必要です。
また、6ヶ月経っても薬の効果が出なかったら、服用は中止となります。服用を続けるかどうかは、医師による定期的な確認によって決められます。
副作用
日本人120例を含む国際共同試験においては、17.1%の人に副作用(臨床検査値異常)が確認されています。日本人に限定した場合は、11.7%に副作用が現れました。
主な副作用はリビドー減退、勃起機能不全、射精障害です。
そのほかの副作用としては、発疹やかゆみ、頭痛などが報告されていますがいずれも稀なケースです。
ミノキシジルタブレットの効果と副作用
ミノキシジルタブレットは、ミノキシジルという有効成分を含んだ飲み薬です。ミノキシジルといえば、日本で唯一効果が認められた発毛剤・リアップに含まれる有効成分として有名です。
ミノキシジルタブレットは、有効成分を体の内側から摂取する薬となります。
なお、妊娠や妊娠の可能性がある女性や授乳中の女性は服用ができません。服用は1日1回となります。
効果
ミノキシジルタブレットは、発毛を促進するタイプの飲み薬です。血管を拡張することで血流を改善し、頭皮に栄養を届けやすくする効果が期待できます。効果が出るまでには数ヶ月の時間がかかります。すべての人に効果が出るわけではないので、合わない場合は服用を中止して別の薬の使用を検討することとなります。
副作用
ミノキシジルタブレットは、臨床試験による副作用が起こる頻度は報告されていません。
ただし、発毛剤に含まれるミノキシジルの主な副作用の症状としては、血圧の低下や心拍数の増加、頭痛、めまい、かゆみなどが報告されています。
このほかミノキシジルタブレットに限定した副作用としては、全体の体毛が濃くなる多毛症が現れることもあります。
パントガールの効果と副作用
パントガールは、女性の薄毛治療にも効果が期待できると世界で初めて認められた女性用の飲み薬です。薄毛治療に有効な栄養素を多く含んでいることから、医薬品よりもサプリメントに近いという考えもあります。パントガールの服用回数は1日3回です。女性の薄毛にも使える飲み薬ですが、妊娠中や妊娠の可能性がある場合、そして授乳中の服用は禁止されています。
なお、パントガール の購入は医師の処方が必要で薄毛治療専門のAGAクリニックで購入する事が出来ます。
効果
パントガールの効果は、栄養を届けて頭皮の状態を改善し、髪が成長しやすい環境を作ることにあります。有効成分の詳細は次の通りです。
- ケラチン‥髪の成分の約9割を占める主成分
- L-システイン‥2つのアミノ酸による成分、ケラチン構成を助ける
- ビタミンB1‥糖質の代謝を促し、エネルギーつくる
- ビタミンB5(パントテン酸カルシウム)‥ビタミンCをサポートすることで頭皮の状態を良くする
- サッカロマイセス・ブラウディ(薬用酵母)‥髪の材料となるタンパク質などを含む
- パラアミノ安息香酸‥髪を若々しく保つのに役立つ
食事だけでは補いきれない栄養成分が、パントガールでは効率的に補えます。
副作用
サプリメントに近い立ち位置ということもあり、パントガールによる副作用は報告されていません。そのため安全性が高く、長期的な服用も可能な薬とされています。
ただし、副作用が万が一現れることも考えられますので、体に異変を感じた場合は必ず医師に報告してください。
薄毛治療の飲み薬を安全に手にれる為の注意点
薄毛治療の飲み薬を安全に使用するためには、専門医の診察を受けるなど注意点があります。薬を飲み始める前に確認しておきましょう。
厚生労働省の許可の有無
薄毛治療の飲み薬を入手する際は、厚生労働省によって認可されているものかどうか確認しましょう。AGAクリニックによっては、厚生労働省によって認可されていない薬を処方するところもあります。
また、ミノキシジルタブレットやパントガールは海外の製薬会社によって作られた薬なので、日本人の体質には合わないケースもありえます。そういった背景も考慮して、慎重に服用しなければいけません。
安全性や副作用について不安や疑問がある場合は、迷わず医師に確認しましょう。
副作用を避ける為専門医の診断を受けるのがベスト
薄毛治療の飲み薬は、必ず薄毛治療専門のAGAクリニックで処方してもらってください。インターネットで調べると「通販で購入できる」という声もありますが、これは正確には個人輸入代行による購入となります。個人輸入代行で飲み薬を購入した場合、2つのリスクがあります。
- 医薬品が本物である保証がない、粗悪品の可能性あり
- 万が一副作用が出ても、国の援助が受けられない
個人輸入代行で購入した場合、有効成分の量が少ない、そもそも別の成分が含まれている、体に悪い添加物が使用されているといった質の悪い薬であるリスクがあります。
こうした医薬品は当然ながら効果は期待できず、それどころか体に不調をきたすおそれもあります。
もうひとつ心配なのが、副作用です。
医師の処方ではなく個人輸入代行で購入した薬を飲んだ場合は、副作用が出ても自己責任となります。そのため万が一、命にかかわる重い副作用が出たとしても国からの援助は受けられないのです。
用法用量を守り、専門医と共に薄毛治療
副作用のリスクを減らすためにも、薬の用法用量は必ず守りましょう。薬の量や飲む回数を増やしても、効果が高くなることはありません。
また薬の説明にもある通り、多くの飲み薬は効果の現れ方を定期的に確認しながら服用を続けるか判断します。その際に気になる症状があればきちんと伝えることが大切です。
薄毛治療は、飲み薬・外用薬をもらうだけでなく医師との二人三脚によって進められることを忘れないようにしましょう。
信頼できるAGAクリニックを選ぶ事
医師と共に進める薄毛治療だからこそ、信頼できるクリニックを選ぶことが大前提です。
中には粗悪な薬を勧めてくるクリニックや、薬を処方するだけで生活指導や問診はいい加減なクリニックも存在します。
飲み薬の服用期間は基本、数ヶ月と長いので安心して通い続けられるよう、AGAクリニックの治療方針や医師の技量をしっかりと見極めましょう。
薄毛治療の飲み薬を安く購入できるAGAクリニック
薄毛治療の飲み薬は、新薬(先発医薬品)・ジェネリック医薬品(後発医薬品)・オリジナル医薬品でそれぞれ値段が異なります。
イチ押しはヘアメディカルグループ
効果が認めているもので、患者にあった医薬品を処方してくれる、また患者に寄り添い治療を行なってくれる事でおすすめしたいのは、ヘアメディカルクリニックです。
クリニック名 | ヘアメディカルグループ |
院数 | 東京・名古屋・大阪・福岡(4院) |
治療内容 | 投薬治療が中心 |
料金の目安 | 1万円〜3万円程度 |
ザガーロを希望ならAGAヘアクリニック
料金がはっきりしているのでわかりやすい事、また遠方の方でも治療が続けられる「遠隔診療」を取り入れているのがAGAヘアクリニックです。抗AGA薬のジェネリック医薬品(オリジナル薬品)が購入できるのは、このAGAヘアクリニックのみです。
クリニック名 | AGAヘアクリニック |
院数 | 東京(秋葉原)1院 |
治療内容 | 投薬治療が中心・遠隔診療あり |
料金の目安 | 1万円〜3万円程度 |
とにかく安く飲み薬を購入したいなら湘南美容クリニック
全国展開している美容外科、湘南美容クリニックにもAGA外来があります。
湘南美容クリニックでは、薄毛治療の飲み薬・外用薬が大変安く購入できますので費用を抑えたい方にはおすすめです。
クリニック名 | 湘南美容クリニック |
院数 | 全国にあり |
治療内容 | 投薬治療・AGAメソセラピー治療 |
料金目安 | 3,000円〜2万円程度 |
まとめ
いかがでしたか?
薄毛治療には飲み薬がとても効果的であることは、臨床試験でも明らかになっています。AGA(男性型脱毛症)の原因がはっきりとわかっている現在では、確実に薄毛の進行を止めるのは飲み薬しかないと言っても過言ではないでしょう。薄毛に悩んでだら育毛剤を考えてしまうのは、一般的な考え方ですが・・・残念ながら飲み薬を使用せずに薄毛治療は不可能だと言っても過言ではないでしょう。
薄毛にお悩みでしたら、ぜひ無料カウンセリングへ行ってみてください。