「最近、薄毛になってきた。」あまり大きな声では言えないけれど、心の中で悩みを抱えていると言う方は実に多いです。実際のデータとして、日本全国の1,260万人がAGA(男性型脱毛症)の認識があると言われています。あくまでも認識している人の数ですから、自分は大丈夫だと断言しているけどちょっと予兆が見える方などを含めればもう少し多い数になるかもしれません。

ここで浮かんでくる疑問が、薄毛の人はみんなAGA(男性型脱毛症)なのか?と言うことです。限りなく近い意味で使われる事が多くなっていますので、混乱している方も多いと思います。本ページでは、いまさら聞けないAGA(男性型脱毛症)と薄毛の違いを分かりやすく説明しています。
また、ただの薄毛だと油断できない薄毛の種類について、特徴をまとめていますので参考にしてみてください。
【もくじ】
薄毛とAGAの違いは何?
AGA(エージーエー)と言う言葉をテレビのCMで聞くことも多くなり、ご存知の方も多いと思いますがあらためて『薄毛と何が違うのか?』と聞かれたら、あなたは答えられますか?
薄毛とは
薄毛とは、漢字を見てわかるように毛が薄くなる状態の事を言います。もちろん、「毛」は髪の毛だけでなくヒゲ、胸毛やすねの毛など体毛も指しますが、多くの場合は髪の毛が薄くなっている状態の表現として「薄毛」と使います。
健康な毛であっても、毛が成長して抜けるヘアサイクル(毛周期)に従って毎日多少の抜け毛があるのは正常な事ですので、毛が抜けるから薄毛になるとも言い切れません。健康な髪の毛の場合、1日に50本~100本は抜け落ちるものです。何らかの原因で、毛が生成され成長する量よりも抜ける量が増えた場合には、薄毛になっていく事が予想されます。


AGA(エージーエー)とは
AGAとは、男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia)の頭文字をとって略称として使われているものです。AGA(男性型脱毛症)は、一般的に遺伝や男性ホルモンの一種(ジヒドロテストステロン)が影響を与える事で、髪の毛が抜け落ちていく現象を言います。
≪AGA(男性型脱毛症)の3つのタイプ≫
- 額の生え際から抜け毛が始まり、後退するタイプ(M型)
- 頭頂部のつむじの部分から抜け毛が始まり、前方にかけて広がるタイプ(O型)
- 生え際とつむじから同時に抜け毛が始まり、脱毛部分が合流するタイプ
AGA(男性型脱毛症)では、男性ホルモンの影響を受けにくい側頭部の髪の毛は脱毛しにくいもの特徴です。

他にも、AGA(男性型脱毛症)には以下のような特徴があげられます。
- 抜け毛が始まり、ゆっくりと進行していく
- 発症初期は、脱毛した部分も産毛は残っている
- 髪の毛全体が細く柔らかくなる
- 30代~50代に多いが、早い方は20代で発症する
- 生活改善で発症を予防する事は出来るが、自然治癒は難しい
- 専門クリニックでの正しい治療法が認められている
結論:薄毛=AGA!?
結局、薄毛=AGA(男性型脱毛症)なのかについてお話します。
薄毛は、毛が抜けて薄くなっていく状態を表しており、その原因はいくつか考えられます。

薄毛になる脱毛症の種類と見分け方
AGA(男性型脱毛症)を含めたいくつか代表的な脱毛症を紹介します。脱毛症の特徴と原因をまとめていますので、ひとつの目安として参考にしてみてください。
※これから紹介するもの以外にも、薬の副作用による脱毛や稀に重大な病気の予兆で脱毛が考えられることもありますので、明らかに抜け毛が酷い・脱毛以外の体調の変化を感じる方はすぐにかかりつけの病院に相談する事をおすすめします。

AGA(男性型脱毛症)
多くの人が悩みを抱えている脱毛症で一番多いのが、AGA(男性型脱毛症)で日本全国の成人男性4人に1人が実感しています。主な原因は、遺伝と男性ホルモンの働きによるもので発症するとゆっくりと脱毛が進行していき自然治癒の可能性はとても低いです。
頭髪が脱毛する事を除き、放置していても身体に直接的な害をおよばさない事からAGA専門クリニックでの治療は、健康保険適応外となっています。生死にかかわるものではないと言っても、自分の髪が抜けていく事は精神的に大きなダメージを与える事は事実ですよね。
円形脱毛症
円形脱毛症は、過度の精神的ストレスによる自己免疫背疾患のひとつと言われています。年齢に関係なく、若い方でも発症する脱毛症です。
脱毛部分は、10円ほどの大きさから始まる事が多く(通称:10円ハゲ)単発的に髪が抜け落ちます。側頭部や後頭部に小さく脱毛する事が多く、自分では気づかない事もあります。円形脱毛症は、単発的に局部で脱毛する事が特徴で、自然治癒(原因となるストレスが回避されて約6ヵ月程)する事が多いです。
≪アレルギー性円形脱毛症≫
- 体内のアレルギーが合併するなどによって自己免疫異常が引き起こされる
- アトピー性皮膚炎・喘息などの疾患との関わりが深いと推測されている
- 花粉のシーズンには花粉症が酷くなるその一方で、円形脱毛症が完治したと言う相互的関係もある
- 発症が単発的でも次第に症状が重症化する事もある
≪非アレルギー性円形脱毛症≫
- 過剰なストレスを感じる事によって一時的に脱毛する
- ヘアサイクル(毛周期)が乱れたわけではないので、永久脱毛の可能性は低い
- ストレスが回避されれば、ほとんどの場合数ヵ月で自然治癒する
牽引性脱毛症
牽引性脱毛症は、髪の毛を強く結ぶ・引っ張るなど毛根にダメージを与える事が原因で起こる脱毛症です。長年にわたってポニーテルのヘアスタイルを続けていると、額の生え際こめかみの上の部分が引っ張られて後退する事があります。
また、いつも同じ場所で髪の毛を分けているとその分け目が太いラインのように見えるのも牽引性脱毛症が原因です。
- 髪の長い女性
- 舞台・演劇などで装飾用のかつらを長時間使う方
- 体操・シンクロナイズドスイミングの選手
毛根に強いダメージを与えてことが原因ですので、髪型を変える・毛根へのダメージを減らすなどの対処で改善・予防が可能です。
粃糠(ひこう)性脱毛症
粃糠(ひこう)性脱毛症は、毛穴がフケ・汚れによってふさがれ炎症を起こる脱毛症です。脱毛だけでなく、フケを共ない頭皮に痒みや発疹を合併する事が多いです。
粃糠(ひこう)性脱毛症の原因は、ホルモンのバランスなどによる影響で頭皮の常在菌が異常繁殖し、それが元で脱毛に繋がるものであると言われています。
しかし、なぜ頭皮の常在菌が異常繁殖してしまうのかという原因までは未だ不明のままです。
その他、油分の多い食生活や整髪料等による頭皮へのダメージ、シャンプーのすすぎ残しなども毛穴をふさいでしまう原因となります。
脂漏(しろう)性脱毛症
脂漏(しろう)性脱毛症は、皮脂の分泌異常で頭皮の皮脂が過剰になり毛穴が炎症を起こす脱毛症です。上記の粃糠(ひこう)性脱毛症と非常によく似た症状ですが、脂漏(しろう)性脱毛症は原因がはっきりとしています。
脂漏(しろう)性脱毛症の原因は、ホルモンによる作用によって毛穴に目視できるほどの多量の皮脂が固まり、頭皮に炎症を起こすのが原因とされています。
AGA(男性型脱毛症)の事実と治療の考え方
他人をバカにしたり、見下すときの表現として昔から「ちび・デブ・ハゲ」と言う言葉が多く使われていますよね。
どの言葉も、本人が抱えている身体的コンプレックスに対する言葉の暴力だと私は思っています。例え、第3者から見てコンプレックスに見えない程度のものであっても、その言葉を使われた本人にしてみれば精神的ショックは大きいものです。
私は昔、仲が良かった友人(背の低い女性)に対して「可愛いこびとのようだね!」と冗談交じりに話しをしていました。その日、彼女の様子がいつもと違い、翌日から私に話しかけてくれなくなりました。
彼女は、私の言葉にひどく傷つき友人として裏切られたと感じたと言います。
もちろん、私は彼女を傷つけるつもりは全くなく自分の言動に深く反省したものです。
日本全国の20代~50代の多くの男性が薄毛に悩み、その多くの方が治療を行わずに自分の毛が抜けているのを感じながら生活を送っています。
その薄毛の進行度合いに関係なく大きな悩みを抱え込み、他人が自分を見ると「頭を直視されたのではないか?」と感じる事もあると思います。AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンを持っている限り発症の可能性は0ではありません。生活習慣、栄養バランスの改善によって予防はできますが、進行を抑えるには専門クリニックでの正しい治療が必要です。
AGAと薄毛の違い【まとめ】
本ページでは、AGA(男性型脱毛症)と薄毛の違いについてまとめてきました。
勘違いしやすい、とっても似ているようだけれど薄毛=AGAではない事は理解していただけたと思います。一昔前までは、『薄毛は治らない』と思われていましたが、薄毛で悩んでいる方の多くに当てはまるAGA(男性型脱毛症)は早期発見・早期治療で進行を抑えることが可能です。自分の頭が気になる方は、無料カウンセリングをおすすめします。
あなたの悩みが少しでも解消されれば幸いです。